マツド・サイエンス研究所

つくばエクスプレスの功罪

実は、ブログの更新が滞ったのは、年末年始が多忙だったからだけではない。

その原因の一つは昨年8月末に開通したつくばエクスプレスである。

ご存じかも知れないが、つくばエクスプレスは筑波と秋葉原を結んでおり、従来からある常磐線の西に平行している。

つくばエクスプレスは松戸市内を通って居ないが、流山市内の松戸市との境界近くに駅がある。

我が家は、この駅と松戸市内の常磐線の駅の間に位置し、つくばエクスプレスも常磐線も両方使えるようになった。

両方使えると言っても、やや常磐線の駅の方が近いことと、つくばエクスプレス自体が良く判らないので、最初の内は常磐線で通勤して居た。

10月、11月と何回か試し、徐々に常磐線からつくばエクスプレスに通勤の主体を移して行き、1月からは本格的につくばエクスプレスで通勤するようのなった。

常磐線を使った時の通勤時間は1時間40分から2時間だった(ダイヤによって変動が大きい)。

それに対しつくばエクスプレスでの通勤は、1時間10分程度と、30分以上短くなった。これは、つくばエクスプレスの時速130キロと言う高速が効いて居る。

片道30分、往復1時間の短縮は、毎日のことだから大きい。

ところが、この短縮された1時間は、主に常磐線に乗って居た時間である。

そして、その時間を使って、電車の中で Zaurus でブログを書いて居た。

つくばエクスプレスに乗る時間が短くてブログを書く暇が無くなっただけではない。

肝心の Zaurus が、つくばエクスプレスの中では使えないのだ。

つくばエクスプレスは、私の使うエリア(流山市内から筑波の間)は、ほとんどが高架で、日当たりが良い。

その上、つくばエクスプレスの車両はデザインが新しく窓が大きくて良く日が差し込む。

日当たりの良い高架線と窓の大きい新型車両のお陰で、つくばエクスプレスの中はとても明るい。

陽光が差し込むことは、とても気持ちが良いことだ。だが、その陽光のために Zaurus が使えない。

私の使って居る Zaurus SL-CXXXX シリーズの最大の長所は、小さいながらも VGA 液晶ディスプレイが付いて居ることだが、最大の欠点は、この液晶ディスプレイが暗く、直射日光下では見えないことだ。

このため、ただでさえ短いつくばエクスプレスの乗車時間なのに、ブログを書ける時間はますます少なくなってしまう。

もちろん、日が当たって、 Zaurus が使えないのは朝だけで、帰宅時は夜になっているから関係は無い。

だから、帰宅時にブログを書けば良さそうなものだが、私は朝型人間なのと、流石に帰宅時は仕事に疲れて居るのでブログも進まない。(このコンテンツも東京方面への出張で地下鉄に乗って居る朝に書いて居る)

常磐線は線路自体が日当たりが悪く、また古い車両は窓が小さくて、Zaurus でブログを書くには良かった。しかし、何が欠点で、何が長所になるか、判らないものだ。

まあ、日当たりの良い高架と窓の大きい車両は「善かれ」と思って作ったんだろうから、それに文句を付けても始まらない。改善すべきは、 Zaurus 側で、直射日光下でも使えるような明るい液晶ディスプレイに改めて欲しいものだ。

とまあ、こんな つくばエクスプレスなんだが、私の仲間内でも「素晴らしい」と誉めて居る事が一つある。

それは、これだけ新規技術と高性能盛り沢山のシステムで、なおかつ全く新規で巨大で複雑なのに、開業以来、半年近くトラブルらしいトラブルが無いことだ。

先日(2月7日)の朝に、初めて架線が凍りついて運休したが、この時は異常気象に近い(過飽和状態の大気が物体に触れて、いきなり水分が凝固するような朝だった)と思うので、流石に「想定外」だろう。

それまで、運休とか皆無で、平行して走って居る常磐線の運休率と比べると格段の違いだ。

システムの初期段階で、これだけ安定してスタートできて居るのは、称賛に値する。

新規開発の巨大システムの初期トラブルを抑えることが如何に難しいかを知って居る私の「仲間」達からの称賛である。

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