マツド・サイエンス研究所

格安静音サーバーに再挑戦

2週間前のコンテンツ

にも書いたが、家庭内サーバーの更新を考えている。前回は、ファンレスの Mini-ITX C3 マザーボードを中古で買ったものの、仕様が古すぎて、使えない事が判明したところまで書いた。

今回は、性凝りもなく、またもファンレスの Mini-ITX マザーボードを試した話だ。

前回と同じく、ツクモの中古売り場で、 VIA EPIA LN10000EG を、7999 円で買った。これは、CPU に 1GHz の C7 を使った現行機種で、大体 15000 円くらいで今でも売られているものだ。現行機種らしく、メモリは DDR2 、HDD I/F は IDE の他、シリアル ATA も用意されている。同じくツクモの中古売り場で、DDR2 の 1G メモリ2枚も購入。LN10000EG には DDR2 が1枚しか付かないのだが、2枚の DDR2 は、メインパソコン Athlon64 X2 用のもの。こっちには、今まで、512Mを2枚付けていたのだが、これを 1G x2枚と交換し、余った 512M のうち、1枚を LN10000EG に使おうと言うケチケチ作戦。

結局、512M のメモリを付けた LN10000EG に前回も使った IDE 接続の CD-ROM ドライブと 20GB の HDD を付けて試験開始。

Debian Linux etch を入れてみると最初から、686 カーネルが入った。C7 が i686 互換なのか、事前にネットで調べたのが、判らなかった。でも、実際に動かして、C7 はi686 互換だとはっきりした。

ついでに Xen を入れると、これも OK 。もちろん、Intel VT とかAMD-V も無いから、完全仮想化ではなく、準仮想化だけど、セキュリティ向上には十分だろう。調子に乗って、Xen の仮想マシンの方 (一般的には「ゲスト OS」なんだが、Xen の場合は、ドメインU と言う) に、アイポ4と言うグループウェアをインストールしたが、これも成功。

流石は、現行機種! これなら、大容量 HDD とファンレス電源を足せば、ちゃんと静音サーバーになりそうだ。

C7 って CPU、遅くて役に立たないかと思ったが、グラフィック環境の必要ないサーバーなら、大丈夫そうだ。

と、 LN10000EG の良いところばかりを書いたが、悪いところもちゃんと書いておかないとフェアじゃないだろう。

まず、グラフィック環境ならどうかと、Ubuntu 8.04 と CentOS 5.1 を試そうとしたのだが、どちも起動/インストできなかった。どうやら、IDE 接続の CD-ROM や HDD でエラーが起きているようだ。Debian Linux etch なら問題ないのだから、相性問題か?

最新の BIOS が公開されているようだが、これにアップデートすれば解決するかも知れないが、試していない。

まあ、この先は、シリアル ATA をメインに使うだろうから、IDE は重要視していなし。

それから、ファンレスマザーボードと言えども、CPU などは、かなり熱くなる。ファンレスって言うのは、「発熱が少ない」じゃなくて「発熱しても壊れない」って意味じゃないかと思えるほどだ。

まあ、悪いところもあるが、24時間運転の静音サーバーにはなりそうだ。

注意

ブログのコンテンツの内、「告知」など時期よって情報価値が無くなるのは除いてある。また、コンテンツに付いたコメントは書き込み者に著作権があるものと判断し、ここに持ってきていないので、コメントを見るときは、元々のブログコンテンツを参照してもらいたい。

その他、ブログ発表後、コメントなどの内容を反映するなど、内容を変更しているものもあるので、注意してほしい。