マツド・サイエンス研究所

案山子

私の家から通勤の時に乗車する駅の間の田んぼに、写真のような案山子(カカシ)が多数出現した。

毎朝夕、この田んぼの横を自転車で走って通勤しているのだが、ある夜、田んぼの中に多数の人影が居るのを発見した。もちろん、その正体は案山子なのだが、最初に見たときは夜だったので、ビックリした。写真は昼間に撮ったものだから、可愛いものだが、夜の田んぼに黒い人影にしか見えない案山子が多数立っているのは、本当に不気味な雰囲気だ。朝は何も無かったのに、夜に突然出現するとは・・・・・

良く見ると、案山子は、ほぼ人の大きさと大きいものの、作りは小学生の夏休み工作レベルのものだ。量産品ではなく、一つ一つがオリジナルな創意工夫が見られる。どうも本当に小学生くらいが作ったようだ。

そう言えば、田んぼの真ん中に小学校がある。案山子が出現してから数日後に、田んぼの真ん中の小学校にお子さんを通わせている友人に、この話をしてみた。

「そう言えば、子供が数日前に『案山子を作る」と言って、夏休みの最中に学校に行くと言っていたなあ」

なるほど・・

大体理解できた。案山子の数から言って、少なくとも一クラス、もしかしたら一学年全ての児童が、夏休みに案山子を作って、それを稲穂が出来始めた田んぼに置いたわけか。

これって、学校だけじゃなくて、田んぼに子供の案山子を置く事を認めた農家の人も協力している訳だな。

なかなか、味な事をするなあ。

大変面白い真夏のミステリー(?)だった。

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