マツド・サイエンス研究所

自転車と蛇

金曜日、勤務先からの帰宅時、いつものように最寄りの駅から自転車に乗った。日の長い夏とは言え、8月も中程になると流石に薄暗くなっている。駅から直ぐに畑の中の細い急な上り坂が続く。

その坂道の真ん中に蛇が居たのに気付いたので、確実に蛇を避けて通った。

・・筈なのだが、前輪が蛇の横を通り、後輪が蛇の横を通るタイミングの時、急に自転車が動かなくなった。上り坂のため、立ち漕ぎ状態で、ゆっくりと走っていたから、転倒することは無かったが、自転車を倒して、離れるて見て、驚いた。何と自転車の後輪に蛇が絡まっているのだ。蛇は、後輪の左側ブレーキドラムの辺りに絡み付いて、離れなくなっていた。どうやら、私が蛇を避けて走ったにも関わらず、自転車の前輪の気配か音かに驚いて、続いて現れた後輪に攻撃をかけ、スポークに絡み付いたようだ。

蛇は、どうにか逃げようともがいていたが、後輪ブレーキ部分にくわえ込まれた状態になっていて、にっちもさっちも行かないようだった。

無益な殺生も嫌なので、逃してやりたいのだが、蛇に触るのも怖い。

蛇は、長さが1メートル程度の大きなものなので、ほぼ確実に青大将だと思われる。頭の形も細長く、マムシ独特の三角形の形状ではない。

とは言え、蛇が本当に無毒の種類か、確信が持てない。舌をチョロチョロ出して、尻尾を振りながら相手(この場合、私の事)を威嚇するのは、流石に怖い。

辺りも暗くなって来たので、自転車を道端の空き地に引きずって放置し、歩いて帰宅した。次の日になれば、蛇も死んでいるだろうから、外す事もできるだろう。

次の日の朝、軍手や棒等を持って行ってみると蛇は消えていた。

どうやら、自力で外して、逃げて行ったようだ。血も何も残っていなかったので、意外と大した事は無かったのかもしれない。野性の動物を侮ってはいけないなあ。

正直、蛇が生きていると判って、ほっとした。蛇とは言え、無益な殺生で殺してしまうのは、嫌なもんだからね。

ところで、最初の日に、自転車に絡まった蛇の写メを撮っておいたのだが、暗いのと近寄らなかったので、映りが良くない。その上、気持ち悪いのでアップしない。

が、その写真を、Wikipedia で見付けたマムシと青大将の写真と比べてみた。撮った写真が悪いので、はっきりした事は言えないが、やはり蛇は青大将だったようだ。

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