マツド・サイエンス研究所

RUBY-KDE4

標準的な Ubuntu に、RUBY-KDE4 をインストール した。

RUBY-KDE4 と言うのは、Qt4 と言う GUI ライブラリーを使って、Ruby で GUI アプリケーションをプログラミングできるものだ。私の場合、古いバージョンの Ruby/Qt2 と Linux Zaurus で使える Ruby/Qte を使っていたので、古い資産があるので、RUBY-KDE4 を試してみたくなった。

RUBY-KDE4 のインストール

ここからは、 Ubuntu 8.04.1 日本語ローカライズド版の標準インストール状態からのインストールのやり方だ。標準インストール状態と言っても、最新状態へのアップデートと、NVIDIA グラフィックカードドライバは導入済みである。

Synaptic で、ruby、 ruby-kde4、 libqt4-ruby1.8-examples をインストールする。55個のパッケージインストールと90M 近いファイルのダウンロードがあるので、時間はかかる。

サンプルプログラムは、 /usr/share/doc/libqt4-ruby1.8-examples/examples/ 以下にあるのだが、そのままでは動作しない。プログラム本文中にある「require 'Qt'」と言う文字列を「require 'Qt4'」に変更する必要がある。

$ cp  /usr/share/doc/libqt4-ruby1.8-examples/examples/tutorial/t1/t1.rb . 
$ vim t1.rb << 「require 'Qt'」と言う文字列を「require 'Qt4'」に変更 >>
$ ./t1.rb

これで、「Hello World!」と書いたボタンがGUI表示される。

日本語を使う

プログラムの冒頭に「$KCODE="UTF8"」と入れるだけで日本語が使えるようになる。

#!/usr/bin/env ruby
$KCODE="UTF8"
$VERBOSE = true; $:.unshift File.dirname($0)
require 'Qt4'
a = Qt::Application.new(ARGV)
hello = Qt::PushButton.new('今日は、世界!', nil)
hello.resize(100, 30)
hello.show()
a.exec()

このプログラムを、UTF-8でセーブし、実行可能にする。これで、「今日は、世界!」と書いたボタンがGUI表示される。

OpenGL も使えるように

これから後は、本当に正しい流儀なのかは知らないが、取り合えず OpenGL も使える方法が見付かったので報告する。

Welcome To Yoshi's HomePage から、rbogl-0.32g.tar.gzをダウンロードする。

Synaptic で、ruby1.8-dev と freeglut3-dev を導入。

$ cd /tmp
$ tar zxvf ~/デスクトップ/rbogl-0.32g.tar.gz
$ cd opengl-0.32g/
$ ruby extconf.rb
$ make
$ sudo make install

サンプルを動かしてみる

$ cd /tmp
$ cp -rp /usr/share/doc/libqt4-ruby1.8-examples/examples .
$ cd examples/opengl/grabber
$ gzip -d mainwindow.rb.gz
$ gzip -d glwidget.rb.gz
$ vim main.rb
require 'Qt' << ここを「Qt4」にする
$ ruby main.rb

これで、ちゃんと、OpenGL が動く。

とまあ、ruby で GUI プログラミングができるようになったのは良いが、 Ruby/Qt2 と RUBY-KDE4 では、使い方が随分違っているので、昔の資産を活かせるかどうか微妙だ。

GNOME主体の Ubuntu なら、Ruby-GTK の方が正しいのかもしれない。

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