マツド・サイエンス研究所

Windows XP Home Edition の値段

格安ノートPC の EeePc が日本で発売になった時、Linux 版が無く、Windows XP 版のみの販売でがっかりしたが、いよいよ、DELL Inspiron Mini 9 と言うノートPCが、日本でも Linux (Ubuntu) インストール版の発売となった。

Mini 9 の価格は、Ubuntu 版が 49,980円、Windows XP 版が 57,979円〜64,979円 と、

「やっぱり Ubuntu 版は安いや」と思っていたら、どうも変だ。Ubuntu 版と Windows XP 版では、ハードウエア構成が違う。

Ubuntu 版はメモリ 512MBに SDDが4GB、Windows XP 版の安い方(プレミアムパッケージ)はメモリ 1GB に SDDが 8GB、高い方(プラチナパッケージ)はメモリ 1GB に SDDが 16GB更にWebカメラまで付く。

じゃあ、Ubuntu 版にメモリとSDDを足したらどうなるか、DELLのオンラインストアで試してみた。

まずは、メモリ 1GB に SDDが 8GBと、プレミアムパッケージと同じハードウエアにしたら 54,600円、プラチナパッケージと同じハードウエアなら 63,600円である。

差額を計算するとプレミアムパッケージ相当なら 3,379円、プラチナパッケージ相当なら、1,379円だ。

つまり、Windows XP Home Edition の値段は、たった1,379円から 3,379円と言う訳だ。

その上、DELLのオンラインストアを見ると、今なら、プレミアムパッケージとプラチナパッケージには、16GのSD カードが付くらしい。(SDカードが付くキャンペーンは10月2日迄とのこと)

16GのSD カードの最安値をネットで調べてみると、3,777円だった。16GのSD カードの価格まで考えると Windows XP の値段はマイナスになってしまう。

まあ、期間限定のキャンペーンの事は忘れるとしても、やはり Windows XP の値段が 1,379円から 3,379円とは安い。この値段なら、Linux/Ubuntu好きの私といえども Windows XP 版の購入を考えてしまう。と言うのも、やはり Ubuntu版で設定されているメモリ/SSD構成は小さく過ぎて、プレミアムパッケージもしくはプラチナパッケージと同じ構成まで増やすべきだと思われるし、その上、Ubuntu を試した後に、 Windows XP も試したくなったり、人に譲ったり、売ったりする時には、Windows XP をインストし直せる方が良いと思うからだ( Windows XP 版にはリカバリデスクが付属するらしい)。

そう考えているうちに、Windows XP がプリインストールされていた UMPC は OS代が無駄だなあと思っていたが、どうせ差額が小さいのなら、どうでも良いように感じてきた。EeePC のように、国内での Linux / Ubuntu 版の販売の無い機種でも、前述程度の差額なら、Ubuntu をインストしても、そんなに損じゃ無いから、私のような Linux 派でも購入対象に十分なる訳だ。

じゃあ、Mini 9 でも EeePC でも Mini-Note PC でも、コストパフォーマンスが良くて魅力的な UMPC を選べば良いんだなあ・・・・

と、考えている内に、これこそがマイクロソフトの思う壺じゃないかって、気が付いた。

考え過ぎかも知れないが、私のようにバリバリの Linux / Ubuntu 派の人間ですら、折角 Ubuntu インストールバージョンが設定されたのに、それを買わずに Windows XP インストールバージョンを買ってしまいそうだ。

そうなったら、販売実績として、「DELL が、Inspiron Mini 9 に Ubuntu 版を設定したにも関わらず、 Windows XP 版ばかりが売れる。やはり、日本と言う市場には、 Linux / Ubuntu は受け入れられないのだ」と言うマイクロソフトに都合の良い結果が残るのだ。

これって、単に、私の考え過ぎだろうか???

ところで、まるで関係ないけど、香港で発表された真紅の牡丹が描かれた HP Mini-Note PC って、恰好良いよねえ。C7 じゃなくて ATOM だったら良かったんだけど。

EeePC 901X 買って自分で絵を描こうかしら。

真紅の牡丹じゃ著作権上の問題がありそうだから、Ubuntu の背景の「鳥の絵」をペイントしたら面白そうだけど。

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