マツド・サイエンス研究所

ローカル線の旅

三連休に、ローカル線の旅に行ってきた。

「小湊鉄道」と「いすみ鉄道」を乗り継いで、房総半島横断をしたのだ。

「小湊鉄道」は、内房(東京湾側)の五井駅から房総半島中央の上総中野駅までを結ぶローカル線で、そこから外房(太平洋側)の大原駅を結ぶのが「いすみ鉄道」だ。

「小湊鉄道」は、絵に描いたような古い古い2両編成のディーゼルカーで情緒がある。五井駅から乗ると、意外と観光客が多く、列車最後端に居る車掌(男性)以外に二人の女性車掌が車内を回り、乗車券販売をする(五井駅でJR内房線から、乗り越し清算なしで乗ってくる人が多い)など、盛況である。ほとんどの観光客は、終点一つ手前の養老渓谷駅で降りた。

「いすみ鉄道」は、ステンレス製(<=本文末に注記)の新しい一両編成(途中、2両目を追加したが)のワンマンカーである。情緒は無い。乗っている人は、観光客もおらず、ほとんど地元の人の足になっているようだ。車内の広告もほとんど無く、あるのは、自社の宣伝のインクジェットプリンターで印刷したような広告だけだ。一番大きな広告は「いすみ鉄道存続決定!」だった。

「小湊鉄道」の方が車両も古く情緒もあるので、今回のイラストにも使わせもらった。

だが、本当の本当に「ローカル線」なのは、「いすみ鉄道」の方だ。

ワンマンカーは、伊達ではない。本当に地元の人の生活に密着し、何とか節約して存続するための懸命の努力のあらわれである。情緒のある車両を維持する余裕はないようだ。

ガンバレ ガンバレ! 「いすみ鉄道」!!

ともかく、「小湊鉄道」にも「いすみ鉄道」にも、車窓から見える景色は自然がいっぱい、秋の房総半島を横断するスローな旅を満喫させてもらった。

ちょっと紅葉には早かったが、ゆったりとした休日を過ごすのには最適だ。

とは言え、今回私は、千葉県内から一歩も出ていない。さすが、千葉。

(注記)

いすみ鉄道の車両は、てっきりステンレス製だと思っていたら、ステンレスじゃなくて、ウレタン樹脂の塗料が、光って見えてるとの情報をいただきました。

お詫びして、訂正します。

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