マツド・サイエンス研究所

コミケ報告 その2

前回に続いて、8月12日のコミケの報告。今日は軽い話。

12日の朝8時、国際展示場正門駅改札で、当サークル代表の水城さんと落ち合う。直ぐに手伝ってくれることになったモりやまさんに電話。駅改札は余りにも人が多いので、もう少し空いている場所で落ち合う事にする。

モりやまさんは、直前に Twitter で手伝いを募集した時に手を上げてくれた。他にも手伝いを表明してくれた人が居たのだが、旧知の仲と言うことで、モりやまさんに頼んだ。他に表明してくれた方々、どうも有難うございます。

ビックサイト前のペデストリアンデッキ上の広場でモりやまさんと会って、サークル入場なので、あっと言う間に会場入り。一般入場だったら、2時間並ぶと言う噂も聞いたが、後で、一般で入った人に聞いたら、そんな混雑は無かったらしい。

すぐに、我がサークル「航天機構」が陣取る 東 "へ"ブロック12bへ行く。私はコミケ自体に来たことが無いし、水城さんも一般として来たことがあるだけ。でも、助っ人の モりやまさんは何度もサークル参加しているそうで慣れていて助かった。

会場は、本来モーターショーなどを行う だだっ広いところ。毎年、お盆と年末の2回、3日間ずつコミケが行われる。

その広くて屋根が高いところに、数多くの長テーブルが、四角く並べられている。それぞれの四角く並べられた長テーブルに「ハ」だとか「ペ」だとか「ヘ」と言うブロック名が付いている。

それで、その長テーブルの一つの更に半分が、一つのサークルに割り当てられる。サークル毎に長テーブルの上にパイプ椅子が2つ畳んだ状態で置いてあった。サークルは3名までなのだが、椅子は2つ。つまり一人は立っていないといけない。

次に参加することがあったら、キャンプ用の椅子か何か持ってくるようにしよう。

さっさと、テーブルの上に試聴用の基板などを並べて、開場を待つ。チェックの人が来る。同人誌なら、一冊ずつ、コミケ本部に納めなければならない。だが、我々のように電子回路のような『モノ』は納めても保管場所も無いらしく、納めたのは電子回路と一緒に配布する説明書だけで済んだ。

開場が近付くと、会場のあちこちに列ができ始める。人気サークルのグッズを買うための列だ。本来、一般客は、10時の開場まで入れない。しかし、サークル参加であれば、もっと前から入場できる。売り切れしやすい人気サークルのグッズを買うためにサークルメンバーとして入場した人達が列を作っているのである。このためだけにサークルメンバーとして参加する人も居るらしい。

列ができるのと合わせるように、警備隊も現れる。警備隊は、男も女も居るが、別にお揃いのユニホームがあるわけではけど、何となく警備員と見えるようなファッションだ。これに、見るからにフニャフニャの警棒を持っている。発泡ウレタン出できているのだろう、叩かれても痛くなさそうだ。このフニャフニャの警棒で警備できるとは、何とも平和なものだ。

さて、いよいよ 10時の開場だ。それまで、閉めていたシャッターも開かれる。

拍手と共に、一般客が入ってくる。大勢が列に入ってくるだが、混乱は無い。走る人も列を乱す人も居ない。人数のわりには、驚くほど静かだ。

いくら静かと言っても人数が人数だ。今回のコミケは3日間で59万人と史上最高の人出だったらしい。12日は平日だったこともあり、3日間の中では人が少ない方とは言え、相当な人が集まっている。

開け放たれたシャッターから真夏の熱気が入ってくるのと共に、人出の熱気で会場の温度が一気に上がる。

大量に入ってきた一般客は、人気サークルのグッズを買うために、先ほどからできていた列に並ぶ。沢山の人が、我々のサークルの目の前を通り過ぎたが、立ち止まる人は誰も居ない。10時30分になり、人気サークルのグッズが売り切れた頃に初めて、我々のサークルに人が来るようになった・・と言うのは前回書いた通り。

コミケ自体は、8月10日(土) 11日(日) 12日(月)の3日間続くが、今回我々が参加したのは、12日(月)の一日だけだ。3日間の期間中、唯一平日なので入場者が最も少ない。

1日毎にテーマが決められていて、12日(月)のメインテーマは、同人ソフトだったらしい。もちろん、国際展示場の広大な会場が、全て同一のテーマで統一されているわけではなく、種々雑多なテーマも、また併せられている。我々の属する電子工作系テーマも、その一つだ。ちなみに、最も人気の高い漫画・アニメ系のテーマは11日(日)だったらしい。

電子工作系と言っても、さらに細分化し、ゲームソフト、OS等のソフト、オーディオ系電子工作、その他の純粋な電子工作となるようで、我々の居た"ヘ"ブロックは、大半がオーディオ系電子工作だった。他の電子工作系サークルも近くにあるので、見に来る客は、元々電子工作好きが多い。

しばらくすると、コスプレしている人が増えてきた。我々のサークルのある場所は、コミケ会場の中に幾つか点在するコスプレ広場へ行く通り道になっているらしい。

「規制緩和されて、露出度が増えていますよ。前は、ヘソを出してはいけなかったのが、今回はヘソ出しOKですから」

コスプレ広場へ行くコスプレイヤーは、電子工作には興味がないから、我々のサークルに立ち寄ることもない・・・・と思ったら、そうではない。コスプレした人も何人も立ち寄って、オーディオプレーヤの試聴とかしていく。

「データロガーって、何ができるんですか?」と、小動物の耳が生えたコスプレをした女の子が色々聞いてきた。聞けば、某大学の鳥人間コンテスト・サークルに所属していて、琵琶湖で飛ぶ時のナビゲーションの方法を探しているんだそうだ。

売り物にしていたデータロガーは、GPSなどの受信機能はなかったので、残念。

(別に、そう云う航法用のデータロガーも作っているんだよ、それも超音速でも使える奴を・・・って言えば良かったかな?)

終始、その女の子は人力飛行機とナビゲーションの話をしていたのだが、後から別の人に聞くと、その娘のコスプレは、空を飛ぶ飛行機(それも零戦)に擬人化された少女のアニメ・キャラクターだったらしい。

骨の髄まで、空を飛ぶのが好きなんだな・・・

人が増えてくるに従い、会場の温度が上昇する。会場には冷房が無いわけではなく、実際、10時の開場までは涼しかった。

しかし、開場と共に外に通じるシャッターが開かれたままになり、外の暑い空気が入ってくるだけではなく、入場して来る人の熱気で、会場の温度は上昇し続ける。

「人数の多かった昨日は、もっと暑かったですよ。天井が見えなくなるくらいに霧というか雲が会場の上層にできました。」と、昨日もコミケに来ていたモりやまさん。

まあ、11日は、東京の最低気温が30度を越えたと言う超猛暑日だったからなあ。

暑いと、のどが乾く、熱中症になったらイカンので、水を補給する。家からペットボトルと水筒を持って行ったのだが、そんなものでは足りない。会場にある自動販売機でスポーツドリンクを買うのだが、補給したばかりのようで生暖かい。

サークルメンバーは3名なのに、パイプ椅子は2つしか無いので、誰か一人は立っていなければならない。私以外の二人は肥満気味で運動不足のようなので、可能な限り私が立っていた。とは言え、直接客と話をする係になった時は座っていたけど。

12時頃になると、コンビニで買っていったサンドイッチを食べる。10時を過ぎると会場からの出入りは自由になるので、外に昼食を食べに行っても良いのだが、時間がもったいない。

閉会の16時まではあっという間で、時間通りに片付けて帰路に付く。

我々のサークルがあった東館から出ると、ゆりかもめ線の国際展示場正門駅より一つ東の有明駅の方が近いので、そこから新橋駅に向けて乗る。意外と空いていて座ることができた。

国際展示場正門駅から乗ってくる乗客も、そんなに多くない。ラッシュ時の山手線の方が遥かに多い。コミケ終了時は混雑して、改札は入場制限になるほどだって噂で聞いたけど、そんなに酷くはない。

新橋の焼肉屋に3人で入る。私以外の2人は医者に酒を禁止さているので、ビールの飲むのは私だけ。私だって、そんなに飲めないのに。

焼肉を食べながら反省会。電卓叩いて「赤字だったね」とか、「売り子に女の子入れても売り上げには関係ないね」とか。

焼肉屋を出たら、土砂降りになっていた。

傘を持っていない。

次回参加する時は、折畳み傘を忘れないようにしよう。

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