アクセス数 1000件突破

Last update at 24th July 1998

苦節(?) 半年、遂にアクセス数が1000件を突破

 1998年7月9日、遂にアクセス数が1000件を突破した。大手や人気サイトから見れば、微々たる数字だが、細々と個人で作っているホームページとしては、大したもんだと自画自賛している。

 これも、ひとえに皆様のおかげである。

 上の図に、アクセス数の推移を示す。このグラフのX軸の日付は、英国風に「日/月/年」になって居て、ちょっと見にくいが、勘弁して欲しい。主要なイベントを入れてあるが、これを見ると一目瞭然で、SpaceSaverからリンクを張られてから、アクセス数が伸びていることが判る。

最初は、雪合戦と家族のホームページとしてスタートした

 私のホームページは、去年8月の準備期間から、「宇宙雪合戦ゲーム」のためにスタートした。ところが本運用を始めた1月から、何ヶ月すぎても一向に反響が無い。「宇宙雪合戦ゲーム」は、人気が無いんですね。そんな訳で、今では「雪合戦ゲーム」は、ホームページの主流から外れてしまった。

 今だから言うが、この「宇宙雪合戦ゲーム」、筑波宇宙センター元所長のK氏が、所長時代に昼飯を食べながら私に言った「NHKでやっているロボット・アイデア・コンテスト(ロボコン)みたいなことを宇宙でもできないかあ」との一言から始まっている。

 真面目に検討してみると、2.5kg級くらいの自立型ロボット衛星を作って、50kg級の母衛星から放出し、相手を見つけて雪玉をぶつけると言うゲームは、技術的に成立することが判った。雪玉を蒸発し易い物質で作ったり、高度500km以下なら母衛星も2.5kg級の衛星もデブリにならずにすむ。母衛星が戦いの様子を画像として、日本国内の地上局へ送るようと考えると可視時間から3分くらいが勝負の限界だろう。この辺の検討結果は「雪合戦ゲーム」のルールに反映している。

 ロボコンのように全国から参加する大学や高専のチームを、予選から全て宇宙で戦わせると、ロケットとお金がいくら有っても足りないので、予選はコンピュータのシュミレーション上で行ない、上位2チームが、決勝戦を本当の宇宙空間で戦うと言う趣向だ。これを母衛星からTV中継し、母衛星が勝負の判定をする。猛烈に壮大なゲームになるはずだった。

 このアイデアを、私の所属する某組織の将来計画とか予算とかを握っている部門に話したら、「税金を使って、そんな遊びみたいなことをして、何の役に立つの? 誰が喜ぶの? 国民の賛同が得られるの?」と門前払いを食らってしまった。(確かに遊びに違いない)

 で、先の予選用のコンピュータのシュミレーションを、フリーウェアとしてリリースしたのが「雪合戦ゲーム」である。だから、本当に軌道上ランデブー・ドッキングで使うヒルの方程式を使って、衛星や雪玉の軌道を伝播している。私の作った対戦プログラムSwift7には、ヒルの方程式から動的な制御をリアルタイムで逆伝播するなんて、高度なテクニックまで使っている。

 「雪合戦ゲーム」に、参加者が集まり、毎週のようにランキングが変わるような状態になれば、その結果をもう一度、さっきの部門へ持って行って、「こんなに注目されているんだから、実際に打上げても国民の賛同を得られる」と言って、本格的に実行するつもりだった。

 でも、「雪合戦ゲーム」をリリースしても、全然反響が無いので、このような腹積もりも消えてしまった。(私は、まだ完全に諦めた訳ではないので、この考えに賛同される方、今からでも遅くはないから、是非「雪合戦ゲーム」に参加して下さい。)

「キットカー」と「反物質ロケット」

 「宇宙雪合戦ゲーム」の反響が無く、友人のT.M氏やH.K氏からさえ、「敷居が高すぎる」と言われ、ホームページの方向性を変えようと思った。この頃は、アクセス数は、日に一件有るか無いかほどだった。

 商売でやっている訳ではないので、無理にアクセス数を延ばすことだけを考える必要も無い。日本では手に入らないような無修正のポルノが、英国では簡単に手に入るから、その写真でも載せれば、アクセス数なんて、すぐに伸びるのは判っているが、そんな馬鹿なことをする気にはなれない。(私はホームページにエロと暴露・誹謗・中傷は入れない主義だ。)

 で、自分が興味が有ることを書くことにした。例え、誰も読んでくれなくても構わないから、自分が好きなこと、思っていることを書こうとした。これが、英国のキットカーの紹介と反物質ロケットである。どちらも、少数の人しか、興味を持たない題材である。

 4月のイースター休暇の時に、両方とも書いてしまった。反物質の方がアップロードが遅れた理由は単に検算に時間がかかっただけである。

 どうせ、碌な反響など無いだろうと思っていた。が、「雪合戦ゲーム」の時、あれほど待って来なかった反響が、「キットカー」のアップロードの僅か5時間後にはメールとして来たのである。

S.Matsu氏の目に止まる

 「キットカー」に対する反響は、その後も増え続けていった。それまでは、元からの知り合いからしかメールを貰えなかったが、ホームページを見ただけの身も知らぬ方からも反響のメールが届くようになって、嬉しかった。

 「キットカー」の反響が増え、僅かだがアクセス数も増えていった。が、「反物質ロケット」の方には、反響が無かった。もちろん、「恒星間飛行研究会」のメンバー等からはメールを貰うこともあったが、中には、「反物質ロケットよりもキットカーの方が面白い」と言うもの有り、やはり宇宙物は人気が無いのだなあと思っていた。「キットカー」関連のコンテンツが増えたのも、この時期である。

 5月の末に、学会のために一週間ほど、ギリシアに行った。帰って来て、アクセスカウンタを見て驚いた。予想を遥かに越えるアクセス数に跳ね上がっていたのである。それを追うかのように、H.K氏から、メールが届いた。「S.Matsu氏からリンクが張られた」と。

 S.Matsu氏とは、当然、SpaceServerの主催者である松浦晋氏のことで、個人のホームページとしては、宇宙関係で日本最強である。最初のグラフを見てもらえば判るがSpaceServerからリンクされて以来、驚異的な勢いでアクセス数が増えていった。瞬間最大で、一日40件のアクセスがあった。現在は、一日十数件くらいで落ち着いている。

 SpaceServerからリンクされてから、増えた読者は「反物質ロケット」目当てだろう。そんな事から、一時、置き去りにされていた「鮭の卵」「SFと宇宙開発」等、マツド・サイエンティスト研究所関連のコンテンツを充実させた。(誰も読んでくれなくても自分の好きなことを書くとは言ってはみても、やはり見てもらえるものを優先するのは人情である。)

 その結果、アクセス数は増え続けるし、本当にSF作家の人からメールは頂けるし、光栄の至りである。また、最近は妻や子達もホームページの作成に参加してくれるようになった。家族ぐるみでなかなか面白い。

 最初は、アクセス数が1000件を越えるのは何年後かとか、英国研修が終わるまでに1000件越えるかな?とか考えていたのだが、SpaceSeverからリンクされてから、あっという間に1000件を越えてしまった。

 大手のサイトには、一日何万件のアクセスが有るそうだから、私のサイトの1000件突破なんて、ちっぽけなものだが、それでも嬉しいものである。

求む、アンケート

 いま、私が把握している限り、私のホームページへのリンクを張っているのは、「SF系アレなページ」「SpeseSever」「社会的不適合車共同組合」の3つだけである。が、アクセス数のグラフを見ると、どうも、それより多くのリンクが有りそうな気がする。もちろん、私のホームページはリンクフリーだから、断り無しにリンクを張っても、一向に構わないのだが、やはり知りたいのも人情である。
 また、どのような目的で、私のホームページに訪れたか、それも知りたい。

 そんな訳で、訪れた記念と思って、アンケートに答えて欲しい。もちろん、何ら、アンケートに答える義務はないから、あくまでも、貴殿のご好意で、お答え願えればと思っている。

 アンケートにお答えの際は、お手数でも、以下の要領にしたがっていただきたい。
 ・アンケートは、私宛のメールで送る。
 ・メールの題名に、「アンケート(全角カタカナ)」か、「Questionnaire(半角英字)」と入れる。
 ・メール内容に以下を含める。
  ・私のホームページを何処で知ったか(例:「SpaceSeverで」)
  ・何を目的で訪れたか(例:「キットカー目当てで」)
  ・どの位の頻度で訪れるか(例:「初めて」とか「毎日チェック」とか)
  ・御意見、ご感想、その他なんでも

 それでは、ご協力をよろしくお願いする。

えー、たったこれだけ???

 今回の更新(1998年7月24日)は、このページと『Ford(浅瀬)』の2つのコンテンツの追加が有っただけである。前回の更新(同7月6日)から時間も空いている割りには、アップデートとしては物足りない。

 たった、これだけと言われる方も多いかもしれない。

 が、実はでかいのが2つも後に控えているのだ。『鮭の卵』でも言ったように、予告は自分を縛るので、これ以上は控えるが、一言だけ付け加えて置こう。

 私の使っているサブノート・パソコンは、もう何日も、今度のコンテンツのために過剰な負荷で数値演算シミュレーションを繰り返し続けている・・・・・・


Copyright (C) 1998 野田篤司