野田真紀のお気楽・極楽 英国便り

その12 病院へ行くよ 6th August 1998


病院へ行くよ

 私がホームページを書きはじめた頃は、まだ病院登録の為の病院訪問だけで、診察の為、病院を訪れた事が無かったのだが・・・まさか一番最初の病人として、病院へ行くのが私になろうとは思ってもいなかった6月も末の事・・・。

 そう、最初は娘の雷・どしゃ降り遠足がそもそも悪かったのだ。(勝手な事を言う私)遠足の後鼻水を垂らしていた娘が6月20日、熱を出した。38度4分。病院へ行くべきか・・・と言っているうちに半日ほどで平熱に戻り治ってしまった。そして、6月25日、普段昼寝をしない息子が何時間も昼寝をする”怪しいなぁ・・・”と思っていると、夕方38度6分の熱。”明日の朝は病院の予約をしなきゃ・・・”と言っていたが、翌朝は平熱に戻り、食欲も出て来て、結局病院へは連れて行かなかった。

 29日の夜、なんだか寒気のする私・・・夕食後早々ベッドに入り、真冬用の羽根布団まで出して来て、全部で3枚もの上掛け布団をかけているのに、寒くて仕方がない。足にはホカホカカイロ・・・。パジャマも重ね着。”寝たら良くなる”と思うのに、気分が悪すぎで眠れない。朝起きたら、39度を越していた。主人に頼んで、朝病院へ予約の電話を入れてもらう。意外と速く予約がとれ、朝のうちに病院へ・・・。寒くて仕方ない私は、家の中でも手の届く範囲にあった洋服を何枚も重ねて着ており、きっととても変な格好だったに違いない。

 電話で予約して時間を決めてあるせいもあるが、病院の広〜い待合室には、待っている2〜3人の患者しかいない。はじめは、壁にもたれて座っていた私だが、あまりの気分の悪さにソファに横になっていた。すると、受付のバリバリおばさんが、私の前の患者さんと何か話していると思ったら、私を先に診察してくれるようにしてくれたのだ。”なんて、親切な人々”(そう、ここでは受付のおばさんこそ、本当は絶対の力を持っているのではないだろうか?)皆にお礼を言って診察室へ、主人が大体の説明をすると、小さな紙袋を破いて、中からアイスキャンディーの棒のようなものを取り出し、喉を見る。それだけして、パソコンに向かい処方箋を書き、手渡してくれた。「4日後にもまだ熱があったらいらっしゃい。」と言い、ドアを開けてくれた。

 5月に病院登録していたので医療費はただ。薬は?薬屋へ処方箋を持って買いに行くのだが、これは我が家から歩いて5分のスーパー内にあるので、主人が行ってくれた。ただ、しつこいまでにこの薬は誰のか確認したらしく、「私の妻のだと言ってるのに・・・」と主人は帰って来た。病院へ行って3日後に、熱も下がり真冬の布団を脱いだ私・・・。私の寝込んでる間に主人も熱を出したと言うが、娘のお弁当を作って学校に送っていき、息子の面倒も見ていてくれたのだから、感謝感謝だ!!

 そして、7月半ば。或る朝起きた娘の顔と腕に赤いムラムラが・・・”ジンマシンか?何か変な物を食べたのかしら?”とその日は様子を見ただけで過ごした。次の日にはお尻や足にまで・・・”これは変だ”と言う事で、病院を予約。この日、主人はどうしても午前中仕事を抜けられず、夕方診てもらう事に・・・。見かけが悪い以外、痒くもなく熱も無い娘は至って元気。診察室でお医者様に診せ「顔や腕にまず出始めて・・・」と説明したのに「顔?顔は何とも無いね。可愛いよ。」と、お医者様。”うそだぁ〜。これは赤いムラムラが引っ付いちゃって真っ赤なほっぺになり、ひとまわり顔が大きくなっているの。良く見て!!”と言いたいが言えない主人は、娘を抱え上げ、その時一番酷い足を見せた。

 が、お医者様は「大した事ない。」とパソコンに向かい処方箋を書き手渡してくれた。「7日たっても、引かないようだったらいらっしゃい。」と言い、ドアを開けてくれた。主人はまたこれを持って、薬を買いに・・・薬屋に「娘のだ」と言うと「16歳以下か?」と聞かれ「そうだ」と言ったら、サインのみで薬代タダ。瓶の塗り薬3本も貰ってしまって・・・よく読むと『痒み止め』。痒くないと言ったのに・・・。結局この薬はカップボードに入れたまま。病院へ行って2日後。顔の腫れが完全に引いた。”やっぱり。もともと顔は丸くて大きいけど、病気で腫れていたのよね。お医者様ったら・・・”と心の中で思う私。

 ただ、娘の場合、病名を聞いたものの英語名で言われても何だか判らず、他の人にうつらないかとか多少心配だったので、従兄弟経由で叔父に聞いてもらい「たいしたことあらへん。」の一言で安心する事になる。こういう時メールは本当に役立つ大した奴だ。その節は、おじちゃん・かおちゃん、ありがとう!!娘の湿疹は7日後には、奇麗に消えていた。


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